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イタリア政府認定のイタリア語検定試験について

イタリアでは外国語としてのイタリア語の能力に基準を付ける検定試験があります。イタリア政府認定のイタリア語検定試験は、外国語としてのイタリア語のコミュニケーション能力を証明するもので、受験対象者はイタリア以外の国籍を持つ人、イタリア以外の国で生活する在外イタリア人(イタリア系2世、3世など)、イタリアへの移民者となっています。

最も有名な「CILS試験」

シエナ外国人大学(Universita' per Stranieri di Siena)が実施している「CILS (チルスと発音します。Certificazione di Italiano come Lingua Straniera)」は、イタリア政府が認定する試験の中で最も有名で潰しがきくと言われています。CILSイタリア語検定認定証はイタリア語習熟度の証明になり、イタリア外務省から公式に認定されていて、多くのイタリアの大学では、入学の際CILS認定証(CILS DUE - B2)が必要となってきます。 また企業でも外国人を雇用する場合にCILS DUEの証明を求める場合があるそうです。

受験資格はとくにないので、誰でも挑戦することができます。学歴証書や学位証明書を提出する必要もありませんし、また高いレベルの受験を申請する際に、それより下のレベルのCILS合格証明を取得している必要もありません。日本でも受験可能です。

試験日 試験は年2回、6月上旬と12月上旬
受験資格 制限なし
試験会場 イタリア文化会館(東京)
所在地:東京都千代田区九段南2−1−30(最寄り駅:地下鉄九段下2番出口)

イタリア文化会館(京都)
必要書類 CILS申込書:イタリア文化会館にお問い合わせください。(東京京都
パスポートのコピー
受験料
受験料
レベル   料金   1科目あたりの料金
A1/A2   12,000円   2,400円
UNO (B1)   17,000円   3,400円
DUE(B2)   19,000円   3,800円
TRE(C1)   21,000円   4,200円
QUATTRO(C2)   24,000円   4,800円
申し込み期間 12月のCILS・・・9月中旬〜10月中旬
過去の試験問題 イタリア文化会館図書室にて、閲覧・コピー(有料)ができます。
CILS公式サイト シエナ外国人大学のホームページ(もちろんイタリア語です)

CILS試験の概要

CILSイタリア語検定は4レベルあり(UNO〜QUATTROで、入門、初級、中級、上級)、試験は各レベルとも5科目(リスニング、読解、文法、筆記、会話)あります。それぞれの科目で合格得点がもうけられていて、最低得点に満たない科目があった場合、合格点に達したもののみが1年間にわたって有効とみなされ、その間に合格点に達しなかった科目のみを受講することができます。CILSの合格証には期限がありません。

試験は各科目が20点満点で、全科目合計で100点となります。合格には各科目とも11点を撮る必要があります。

CILSの各レベルの難易度

CILS A1 イタリア語の初歩

自己紹介や他者の紹介ができ、個人的な話題(どこに住んでいるか、何を持っているか等)について質問し回答できる。問題に使われる語彙は約850語で、うち600語は基本語彙。イタリア語の授業を約50−100時間受講したレベル。
CILS A2 初級レベルを証明し、イタリア語のコミュニケーション能力は完全ではない。

身近な話題(例えば家族、買い物、仲間、場所、仕事等)に関する言い回しや表現を理解し使うことができる。問題に使われる語彙は約1200語で、うち700語は基本語彙。イタリア語の授業を約100−150時間受講したレベル。
CILS UNO
(B1)
簡単な日常生活におけるコミュニュケーション能力を証明します。

日常生活のなかで頻繁に遭遇する場面で適切な言葉が使え、イタリア旅行が問題なくできる。イタリア語の授業を約150時間受講したレベル。
CILS DUE
(B2)
中級レベルで、日常生活におけるイタリア語でのコミュニケーション言語能力が十分にあることを証明します。

日常生活の、より広範囲な場所に対応でき、また勉強や仕事において的確に意志の伝達ができる。イタリア語の授業を約250−300時間受講したレベル。
このB2レベル以上を持っていると、イタリアの大学留学に際して語学試験を免除されます。
CILS TRE
(C1)
外国人における十分なイタリア語能力の証明となります。

日常生活のみならず公の場面や仕事でも状況に適したイタリア語を使いながら意志の疎通ができ、イタリアの機関や企業等と口頭および書面で交渉することができる。イタリア語の授業を約400−500時間受講したレベル。
CILS QUATTRO
(C2)
最上級レベル

公式、非公式のあらゆる状況だけでなく、仕事上でもコミュニケーションがとれる。ネイティブスピーカーと同等の能力を求めるものではありませんが、イタリア語を自由自在に使いこなす語学力が必要です。
イタリア語の授業を約750−1000時間受講したレベル。

※イタリア人でも全員が合格するとは限らない難しいレベルです。

イタリア政府認定検定試験のレベル比較

  ペルージャ外国人大学 シエナ外国人大学 ローマ第三大学 ダンテ・アリギエーリ協会 実用イタリア語検定
LIVELLO C2
Padronanza
CELI 5 CILS Quattro - C2 IT PLIDA C2 1級
LIVELLO C1
Efficacia
CELI 4 CILS Tre - C1 - PLIDA C1 1-2級
LIVELLO B2
Progresso
CELI 3 CILS Due - B2 - PLIDA B2 2-3級
LIVELLO B1
Soglia
CELI 2 CILS Uno - B1 ele.IT PLIDA B1 3-4級
LIVELLO A2
Sopravvivenza
CELI 1 CILS A2 - PLIDA A2 4-5級
LIVELLO A1
Contatto
CELI 1 CILS A1 - PLIDA A1 5級

CILSの過去問題集

シエナ外国人大学のCILSのページより2005年と2002年の全レベルの過去問がダウンロードできます!!!試験問題はPDFで、ヒアリングの音声音声データはMP3もしくはRealです。解答も付いているので一人でチャレンジ可能です。

ダウンロードページ(http://cils.unistrasi.it/



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