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sapere、potere、riuscireの違い

イタリア語のsapere、potere、riuscireの3つの動詞はいずれも『できる』と訳されることが多いので、日本人には使い分けが少し難しい動詞です。
使い分け方を例を交えて説明するので、ぜひこの機会にマスターしましょう。

1. sapereとpotere

まずはこの「sapere」と「potere」。日本語では一見全く同じ「できる」に思えますが、イタリア語では意味は明確に違います。

「sapere」は同じ「できる」でも「〜する能力がある」と言う意味に近く、 「essere capace di 〜」に置き換えることが出来ます。一方「potere」は能力の有無にかかわらず「可能か不可能か」を表現する動詞です。

例にとってみてみましょう。違いは単純明快なはずです。

例文
esempio
意味
significato
音声
Sai guidare la macchina? 君は車の運転ができる?
(免許を持っているか?)
Puoi guidare un po'? ちょっと運転してもらえる?
Sai cucinare? 君は料理を(上手に)つくれる?
Oggi puoi cucinare tu? 今日は君が料理してくれる?
Sai suonare il pianoforte? 君はピアノが(上手に)弾けるかい?
So giocare a calcio. 私はサッカーができるよ。

2. potereとriuscire

とくに混乱するのがこの「potere」と「riuscire」。日本語は同じ「できる」と訳されますが、微妙にニュアンスが違っていてイタリア語では使い分ける必要があります。「potere」は普通に可能を表現しますが、「riuscire」は「努力を伴った結果できる」や「成功する」といった表現になります。

それではriuscireの例文をあげてみます。書いていて分かりましたが、混乱しました・・・。

例文
esempio
意味
significato
音声
Lui è riuscito a superare l'esame. 彼は試験を合格しました。
Non riesco ancora crederci. まだそれを信じることができない。
Non riesco a concentrarmi nello studio. 気が散って勉強に集中できない。
Non riesco a frenare il singhiozzo. しゃっくりが止まらない。
Ancora non riesco a dimenticare il mio ex. 前彼のことがまだ忘れられない。
Lei è riuscita a realizzare il suo sogno. 彼女は夢をみごとに実現した。
Sei riuscita a svegliarti presto stamattina? 今朝君は朝早く起きることが出来た?


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